山口周さん「劣化するオッサン社会の処方箋」
研修でお勧めされた山口さんの本。標題はビビットで、オッサンの私は躊躇しましたが読んでみて良かったです。
読む時間がない方は、まとめをどうぞ!
まとめ
1.組織のトップは世代交代を経るごとに劣化する
・組織人材クォリティが世代交代を経るごとにエントロピー増大の影響を受けて三流の平均値に収れんするということは長く続いている大企業であればあるほど、リーダーシップのクォリティが劣化している確率が高い
・2018年ダウの銘柄のGEも外れ、1896年以来の銘柄はなくなり、100年以上だ代表的な銘柄であるのは不可能
2.オッサンは尊重すべきだという幻想は捨てよう
・重要なのはその人の意見や行動が自分の判断基準に照らして「真・善・美」であるかどうかということであり、もしそうでないのであれば、別に恭順する必要はない
3.オピニオンとエグジットを活用してオッサン圧力をかけよう
・一連の不祥事を起こした企業に身を置きながらオピニオンもエグジットもせず、そのダラダラとその日の糧を得ているということは、これらの不祥事に自分もまた加担し、それらを主導した権力者を支持している、ということにほかなりません
4.美意識と知的戦闘力を高めてモビリティを獲得しよう
・カギは良質な仕事体験と社外での活動
・その人の信用というのは、ストレスのかかる状況下で、どのような判断や言動を取るかを観察しなければ生まれません。ストレスのかかる状況下は仕事を通じてしか得られません
・オッサンが輝かない社会は、やはり暗いものにしかならない。人生100年になんなんとする時代にあって、壮年から老年にかけての時期が素晴らしいものでないとしたら、私たちの人生は暗いモノになってしまう
・どうすれば輝けるかとうヒントは、サーバントリーダーシップの発揮というのは一つの道かもしれません、なんらかの学びなおしにより、自身の社会的位置づけをパラダイムシフトするということも考えられる
・サミュエルウルマンは、「青春とはある期間を言うのではなく、心のありさまを言う。優れた創造力、逞しき意思、炎ゆる情熱、怯えをしりぞける勇気、安易を振捨てる冒険心、これを青春という、年を重ねただけでは人は老いない。理想を失う時に初めて人は老いる
つまり、私たち一人ひとりが謙虚な気持ちで新しいモノゴトを積極的に学び続けるということになる