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イシューからはじめよ 安宅和人

グロービスの研修の中に「クリティカルシンキング」という講義があり、講師の本松晋作先生(ソフトバンクの新規開拓の責任者)にお勧めいただいた本

 

資料を作っているとなんとなく、チャートがあり本質ではないと感じることが多かったが、これを読んで、改めて「本質・論点」は何か?どう解決するストーリーラインがあるのかをはっきりさせることが重要だと認識 

 

 

【はじめに】

 優れた知的生産に共通すること=「イシューとは何か、何に答えを出すべきか」

               =悩まない、悩む=考えることではない

 

【序章 この本の考え方 脱 犬の道】

一般常識を捨てて本質を見極める 

 ・①問題を見極める

 ・②イシューの質をあげる

 ・③知りすぎるとバカになる

 ・④やることを削る

 ・⑤答えが出せるかにこだわる

バリューのある仕事とは、解の質が高くイシュー度が高い仕事

イシュー度の低い仕事を、努力と根性で報われると考え、多くこなしても意味がない

例えば、500枚の資料を作っても、5枚採用であれば1%のクォリティでしかない

(根性で逃げて、労働者にならずに、意味のあるアウトプットを生み出せるか)

そこでイシューとは何かを定義すると以下の2点

a)2つ以上の集団の間で決着のついていない問題

b)根本に関わる、もしくは白黒はっきりしていない問題 

イシューを高めるアプローチを1週間を例にすると

月曜:いますぐ本当に答えを出すべき問題「イシュー」を見極める

火曜:イシューを解けるまで小さく砕き、それに基づいてストーリーの流れを整理する

  :ストーリーを検証するため必要なアウトプットのイメージを描き分析を設計する

水曜:ストーリーの骨格を踏まえつつ段取りをよく検証する

木曜: 同上

金曜:論拠と構造を磨きつつ報告書や論文をまとめる

 

【第1章】「解く前に見極める」

1.良いイシューとは

(1)本質的な選択肢である(そのためには以下の4つを考える)

 →①変数を削る、②視覚化する、③最終形からたどる、③So Whatを繰り返す

(2)深い仮説がある

 →①常識を捨てる

(3)答えが出せる

 →できないものをイシューにしない

 

【第2章】「イシューを分解しストーリーラインを組み立てる」

1.ストーリーを組み立てる

(1)イシューを分解する

 ①狙うべき市場ニーズ/事業モデル

  →Where(どのような領域を狙うべきか)

   What(どのように具体的な勝ちパターンを築くべきか)

   How(具体的な取り組みをどのように展開してしていくべきか)

 ②イシューを分解する紅葉

  →課題全体をみやすくなり、優先順位をわかりやすくする

(2)ストーリーラインを具体的に組み立てる

 ①WHYの並び立て

  ア.「なぜ案件Aに魅力があるのか」

  イ.「なぜ案件Aを手掛けるべきのなのか」

  ウ.「なぜ案件Aを手掛けることができるのか」

 ②空・雨・傘

  ア.「空」・・●●が問題だ(課題の確認)

  イ.「雨」・・この問題を解くにはここを見極めなければならない

  ウ.「傘」・・そうだとするとこうしよう(結論)

 

 【第3章】ストーリーを絵コンテにする

 (1)3つの絵コンテのステップ

  ①比較

   何らかの共通軸で2つを比較する

  ②構成

   全治の部分を比較する(市場シェア・コスト比率・体脂肪率

  ③変化

   時間軸上で比較する(売り上げの推移、体重の推移、ドル円レート)

 (2)原因と結果から軸を考える

   ①具体例で考える

   例:ラーメンを食べる回数によって肥満度に変化が出る

   原因側「ラーメンを食べる回数」、結果側「体脂肪率

   ②分析の軸をどうやれば出せるか

   ・Aでしかないケース、AでありBであるケース、Bでしかないケース

    AではなくBでもないケースという4つの場合を比較する

 (3)具体化する

   ①数字が入ったイメージをつくる

    差がある、変化がある、パターンがある

   ②データをとる

    定性(仮説、論点、視点)

    定量(市場の規模、構造の定量、要因のインパクト比較)

    上記の調査方法(アンケート、ネット調査)

 

【第4章】実際の分析をすすめる

 数字がでない場合は、複数のケースから推定、他人に聞く、あきらめる

 丁寧すぎず、回転数とスピード重視する

 

【第5章】伝えたいものをまとめる

(1)本質的・シンプルを実現する

   受け手は無知である場合と高度の知識をもっている場合を想定する

   イシューから始めるというポリシーを軸に何に答えを出すのかを全面に

(2)ストーリーラインの磨きこみ

   ①論理構造を確認する

   ②流れを磨く

   ③エレベーターテストに備える(CEOに30秒での説明)

(3)チャートを磨きこむ

   ①メッセージ、タイトル、サポート、出典を明確に

   ②1チャート、1メッセージ

   ③タテ・ヨコの比較軸を磨く

    (軸の順序:大から小、発生順、軸の統合:重なり合った世界をシンプルに

     軸の切り口:思い切って見直すことも重要)

   ④メッセージと分析表現を備える

    表現とメッセージが本当に伝えたことになっているかを確認

(4)コンプリートワーク

  自分がスタッフとして受けた仕事を完遂せよ、いかなる時にでも

  生み出し物だけが評価されることから、イシューから始めるのだ!!